米カリフォルニア州上院は30日、子どもの性的指向を同性愛から異性愛へと転換させることを目的とした治療を禁止する法案を23対13の賛成多数で可決した。
法案は、18歳未満の子どもに対する性的指向転換の治療を禁止する内容。法案を起草したテッド・リュウ州上院議員は「こうした詐欺療法には医学界全体が反対している」「異性愛者であることが病気でも精神疾患でもないのと同じ理由で、レズビアンやゲイやバイセクシュアルであることは病気でも精神疾患でもない」と強調した。
法案は6月に州下院に送られる見通し。
同性愛者の権利保護団体によると、正確な数は分かっていないものの、こうした療法を受けさせられた人は少なくないといい、自殺寸前に追い込まれたとの訴えを頻繁に耳にするという。
同性愛者であることを公言しているピーター・ドレイク氏は、3年間にわたってこの療法を受けたが性的指向は変わらなかったと打ち明け、子どもたちを守る手段として法案通過を歓迎。「何の効果もなく、多くの人を絶望に追い込む極めて危険な療法」と言い切っている。
一方、性的指向の転換療法を推進する団体NARTHの代表は法案通過について、「客観的科学が政治活動に打ち負かされた」と反発。「真の科学的対応というなら、こうした疑問に答えるための研究を促進すべきであり、専門家の判断や保護者の選択を無視して法律で禁止すべきではない」と批判した。
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